top of page

ウェブアクセシビリティにおいて動画は重要視する要素?具体的に改善すべきポイント

ウェブアクセシビリティにおいて動画も対応するべき?


昨今トレンドワードになっている「ウェアアクセシビリティ」ですが、ウェブサイトだけではなく、ウェブサイトに埋め込まれている動画などについても考えておかなくてはなりません。


今回のコラムでは、「動画のアクセシビリティ」について話をします。


動画の利用者が急増している?その背景とは


昨今は、新型コロナウィルスの影響で自宅にいる時間が増え、オンラインで情報にアクセスする機会が増えました。


例えば、Netflixなどの動画サービスを見ることが増え、さらには家にいながら仕事をするために会社のミーティングもオンライン会議で動画上で見ることが増えています。


多くの企業では、研修が動画になっており、より動画を見る機会が増えているということもあるようです。


動画のアクセシビリティが重要な理由


動画は、音が聞こえないと情報がわかがわかりにくかったり、色調への配慮が不十分であるがゆえに、内容が伝わらなかったりすることがあります。


聴覚や視覚を刺激する動画は、わかりやすい動画である反面、視覚や聴覚が不十分な人には、伝えたいことが伝わらないという可能性があります。

そのため、視覚や聴覚が不十分な人配慮したコンテンツを作成する必要があります。


動画のアクセシビリティを配慮する際のポイント


代替情報の提供


代替情報というと、「画像の代替テキストをAltタグで記載すること」が有名です。

画像の場合はAltタグですが、動画の場合はそれに限りません。


写真や図をテキストに置き換えて提供する他に、音声が聞こえない場合も代替する必要があります。


ちなみに、本来とは他の手段をつかって目的の情報を伝えられるように保障することを専門的な用語では「情報保障」といいます。


キャプションの追記


「情報保障」の一環として、キャプションの追記があります。


オープンキャプション


動画内に組み込んでキャプションをつけるのがオープンキャプションです。


例えば、動画制作者がキャプションを丁寧につくる必要があります。レイアウトやフォントを適切に選択肢、トンマナに合うように作り込むことで、映像表現の一種としてクオリティを担保できます。


クローズドキャプション


YouTubeのクローズドキャプション機能などもあるよう、プラットフォーム側の機能で表示させるものをクローズドキャプションと言います。


クローズドキャプションであれば、ユーザー側の設定で有無や具合を調整できます。


例えば、キャプションの表示をオンオフと切り替えたり、文字サイズの変更をユーザーが自由に行えます。

さらに翻訳まで対応できるので、外国籍の方も安心です。


キャプションはAIが生成する時代?


最近は、キャプションをAIが生成するのが非常に楽になってきています。


Adobe Premiere Proには、「音声テキスト変換」というAI機能が搭載されています。AIを使って、シンプルな音声から文字起こしをすることができます。


要約の提供


発話内容を要約し文章にまとめる方法も大切なポイントです。特に、会議やセミナーなどの場合には、情報保障として非常に有用です。


手話の提供


リアルタイムで、手としぐさで情報伝達をするには、従来通り手話が一番有用でしょう。


例えば、政治家の記者会見やニュースなどで目にする機会が多いですが、それ以外でも手話が適性なシーンにおいては活用してみましょう。


音声補助


WCAG(Web Contents Accessibility Guideline)2.0において、「達成基準1.2.5 音声 (収録済)」が示されています。

必要に応じて音声を補強することを推奨しています。


しかし、なかなか音声を切り替えたり追加編集したりするのは難しいので、キャプションをいれるなどで十分な対策です。

テキストで映像の内容を補強し、代替情報として提供しましょう。


動画も平等に見れる時代に


日本の難聴者の数は約1428万人といわれています。

「障害者差別解消法」にもあるよう、これらの人々にも平等に情報がリーチする世の中にしていかなくてはなりません。


アクセシブル動画に対応すると、難聴者をはじめとする障害のある方に有用になることはもちろん、企業としては法的リスクも軽減できます。

2024年にはウェブアクセシビリティが義務化されるため、障害者のある方にも平等に情報を届ける必要があるのです。


障害者以外にとってもユーザーフレンドリーに


障害者以外にも以下のようなユーザーにとっては、キャプションや代替情報があることが非常にありがたくなるでしょう。


・音がうるさい環境で作業をしている場合に、字幕で読む

・イヤホンを忘れてしまったため、字幕で読む

・非ネイティブのため言語に馴染みがないが、クローズドキャプションで自分の言語で字幕を読む


リーチするユーザーやリーチできる時間やシーンを増やしていくことに繋がります。


まとめ


以上を踏まえて、アクセシビリティに配慮された動画が非常に重要だとよくわかったのではないでしょうか。


ウェブアクセシビリティAIでは、動画以外のウェブに関するコンテンツを簡単にアクセシブルにすることができます。


世界中で利用されており、規格をクリアしているプラグインであるため、日本でも今後導入が進んでいくでしょう。

気になる事業者の方は、ぜひ2024年の法改正前に試してみてください。

 
 
bottom of page